理由になるならなんでもいいみたいです
何度か連絡の手段にされていた祖父が亡くなりました。
適度な距離をもって、私の事をかわいがってくれた祖父でした。
認知症も進んでおり、高齢なこともあって、いつこうなってもおかしくありませんでした。
良く思わない方もいらっしゃるかもしれませんが、結論からいいますと、私は葬儀に出席できませんでした。
子供の体調不良で、葬儀に参加することが厳しかったのですが、正直なところ、そういう理由があってほっとしたのは事実です。
母と関わりを断つということで、一番の悩みはやはり冠婚葬祭でした。
体調も崩してない主人が代表して出席してくれることになり、理由はともかく完全に逃げてしまった形になってしまいました。
葬儀も無事に終わり、私は家にて祖父に手を合わせることとなりました。
ただ、もしかしたら、終わってからも線香をあげにおいでとか、お参りくらいしにおいでとかそういう連絡が母からくるのではという懸念がありました。
大当たりです。本当にきました。
母から祖父の気持ちを代弁しているつもりのメールが来ました。
祖父が待っているから、線香をあげにきて。そうしたら祖父は安心して旅立てると思う。
そんなようなことが書いてありました。
本当に。
本当にどうにかしているとしか私には思えないのです。
私が葬儀に行けなかったという負い目に付け込んでくるとか、そこまでのことをしてくるようなら、もうどうにもならないと思ったのですが…
本当に付け込んでくるんですね。
罪悪感に訴えて、なんとかしようって方法をとるんですね。
こんなことするくらいなら、『私たちの事に祖父は関係ないのだから、手を合わせに来い』と言われる方がまだマシな気がしました。
そう言われても困るのですが。
これを機に、頼れるような父ではないのですが、父へメールを送りました。
本当は直接話せるほうが良いかもしれないのですが、母が出てきたりされたら困るので、メールにしました。
母とはただ喧嘩をしているわけじゃないこと、私は関わると生活に支障が出るほどの恐怖を感じていること、子供に対する扱いも不安を覚えること、母からの電話は着信拒否に設定すること、出来たらそちらも母が私に関わらないようにしてほしいということ、このようなことを送りました。
父から返信はありません。見ているか見ていないかはわかりませんし、どう受け止めたのかもわかりません。
ですが、送ってから着信拒否を設定し、メールも一通だけ届いたあと、それから母からのメールも来なくなりました。
まだ、法事などもあるので、どうなるかわからないところですが…
ひと段落は着いたのだろうかと思っています。
葬儀に参加できなかったのは、やはり寂しいです。
身内から逃げ続けるというのは、こういうこともあるとわかっていても実際に起こると心が持っていかれます。