母の自己紹介は悪口の内容

よく、ボーダーの人のメールは自己紹介だという話を聞きます。
母の場合、それは人に対する悪口、特に父についての悪口にそれが含まれていたのではないかと、最近思うのです。

とにかく母は父を貶します。
いくら父が嫌いで好きになれなかった私ですら、異常にと思うくらい貶します。

父の発言や行動は全て母には気に入らないもので、常に『何故こう出来ないで、あんなことをするのか？』『何故あんなことを言うのか、こういう風に言えないのか？』とよく言っていました。
母には、母がかけてほしい言葉以外はすべて否定します。
そして、そんなかけてほしい言葉通り言える人間など、母以外にありえないとも思っていました。

『何故そんなことを言うのか？こう言えないのか！』

そう怒られていたことがよくありました。
母の思い描いた言葉と態度を取らなければ、不正解で、怒られる理由になっていました。
中には母の言い分が正しいこともあったとも思います。
ですが、明らかにおかしな言い分もありました。

母は父をよくよく観察して、観察しては父への文句を私に言っていました。

酷い時は、食事をする父を横目で睨み付けながら、ボロボロと食べ物をこぼす母。
その姿はコントか何かかと思いました。

父も父で、気を使っていたのだと思います。
そんなに色々文句を言われながら（と言ってもほとんどの文句は直接言わず、すべて私に言っていたのでそんなに気にしていなかったのかも知れませんが）、母にお土産を買ってきたり、誕生日にプレゼントを贈ったりしていました。
そんな姿を見ていると、何か私が思い違いをしているのかな？と思うこともありました。
ただ、その贈り物に母は難癖をつけて、私に文句を言い、私もその文句を聞きながらすっかり洗脳されていました。

そんな中で母が贈り物について「この程度を贈って鼻薬をきかせておけばいいとでも思ってるんだよ」のようなことを言っていたことがあります。
洗脳されつつも、さすがにそんな言葉を言う母に疑問を持ちました。

今思えば、あれは自己紹介だったのかと思うと腑に落ちます。

父は自己中心的なところがあります。
家族がどんな人間なのかは、たぶん知らないと思います、それよりも何よりも自分のことが好きな人に見えます。
少し距離を置いて考えても、そういう人なんだと思います。
だから、贈り物も父の思い込みの品物が多く、こちらの様子や意見もあまり聞かずに選ぶ傾向があります。
もう少し送る相手に興味を持って考えたらいいのにと思うところはあります。
母から聞いた話なので、どこまで正しいのかわかりませんが、父の実家が『高価なものやお金をかけることはは良い事』という傾向にあったとか。
だから、お金をかければいいという傾向にあるそうだと母は言っていましたが、私には相手への興味があまりなく、これなら喜ぶだろうという根拠のない確信を持ち、思い込みで行っているように見えていました。
母への贈り物も母があまり興味のないものばかりで、どうみても空振りですれ違っています。
なのに父は相手がなぜ喜ばず、気に入らないのかわからないようでした。

その様子を見ていると、なぜ鼻薬という言葉が出てくるのか私のには不思議でした。
そこまで考えているようには、とても見えなかったのです。
『これさえやっときゃいい』という雰囲気ではありますが、そこから何かたくらんでいるようには感じられなかったのです。
どちらかというと、『これさえやっとけば、文句は言われまい』だった気がします。
ですが、父の思いも虚しく、基本的にやってもやらなくても文句を言われるのです。
それが母がボーダーのように思えてしまうところでもあります。

書いていて、思い出しました。
『これさえやっとけば、文句は言われまい』というスタンスかもしれなくても、父は何かある事に、何かを用意していました。
品物であったり、食物であったり、時には旅行であったり、様々な何かを用意してくれていました。
それを母と一緒になり、難癖をつけ、文句を言い、非難していた自分を思い出しました。最低です。
たとえ、好きになれない相手であってもしてはいけない行為だとようやく気が付けました。
友達や知り合いから「お父さん、かわいそうだね」と言われる理由がわかってきました。
母がボーダーなら、私はその取り巻きの一人だったということです。

気付きましたが、だからといって、簡単に父を受け入れられるほどでもない自分もいます。
まだまだ、毒が抜けていないのか、もともと父という人間との相性が良くないのか、受け入れられません。
ただ、今後はそんな取り巻きにはもう二度となりません。

『この程度を贈って鼻薬をきかせておけばいいとでも思ってるんだよ』は母が言った言葉です。
言った本人はもう忘れているかもしれません。
ですが、私にプレゼントを押し付けたり、バレンタインにとまだまだ早いのに送り付けてきたり、この程度を贈っての鼻薬なのでしょうか？と思ってしまったのは、この言葉を思い出していたからです。
あの手この手を使って、何かしようとしているのか？と父がしたなら思わないけれど、母がするなら思ってしまいます。

母は父と一緒にいたくないとよく言っていました。
ですが、子供がいるから離婚できないと言い、今は老後の生活が出来なくなるから離婚できない、しておけばよかったと言っていました。
私は、そのままの意味で受け取っていましたが、違いますよね、何かのせいにしているだけなのでしょう。

母は自分で決めるのは苦手で、すぐに私に意見を求めるので、私も答えていたり、また聞かれる前に意見を言うことが多かったです。
そして、私のせいにすることも多かったので、「お母さんがしたいようにしてあげるから、なにがしたいのか言って欲しい」という言葉を何度も口にしました。
ただ、これをいうと必ずと言っていいほど怒っていました。

そんな母ですが、父のことをよく「私が意見すると全部私のせいにされる」と非難していました。
これも自己紹介ですね。

今考えるとそういうのが多いです。

そして、良いも悪いも母が母親（私の祖母）にされたことの劣化版を私にしていることもわかってきました。
母は自分がないのかもしれないです。
『誰か』を模したり、『誰か』の言葉を借りたりで、自分で思い考えてではないようです。
『○○さんがこう言っていて気が付いた』とか『○○さんが言うには』という言葉が多かった気がします。
素人でしかありませんが、やはり何かしらの人格障害をもっていると思うのです。