全てが当り前でした。

私の話で、今は特に大きな進展もなく、過去の話で埋まりそうですが、もし誰かのお役に立てているなら何よりだと思っています。

過去を振り返りながら自分でも不思議なのは

私は常々母を拒絶したかったのに拒絶を拒む自分がいたという事です。

親だからでしょうか？
家族だからでしょうか？

それとも、拒絶して向き合う事が怖かったからでしょうか？

拒絶を拒む自分はたしかにいました。
今までも母の事を色々書いてきましたが、そんな色々なことをされていてもそれでも母親だと思っていました。
自分は大事にされているのだと思い込んでいました。
ただ、ちょっとだけ母とは合わないだけで、合わないからすれ違っているだけだと思っていました。
毒親の話を聞いても他人事で、私はそこまで酷い扱いは受けてないから、私のはただの甘えなのだろう。
嫌な親だと思う私が嫌な娘なのだろう。

そう思っていました。

なので今だからわかります。
本人が気付かなければ、何も先には進まない。
本当にそう思います。
本人は「そんな事を言っても親だから、家族だから、ちょっと合わないだけなんだ」とそこで止まってしまいます。
どんなにおかしい現実を示しても、しょうがない事だからで終わってしまいます。

でも何処かで疑っているのです。
親だから？
家族だから？
何かおかしい。

私は整体をやっています。
母の整体も引き受けていました。
私に子供が授かり、無事に育ち始め、仕事をしばらくお休みにすることになりました。
引き受けていた知り合いは誰一人として言いませんでしたが、母だけは私に言いました。

「私はどうしたらいいの？困ったわ」

もし、私に子供が授かる事があれば、整体が出来なくなるから迷惑をかけないか？
そんな話は妊娠前からしておりました。
その際はそんな事はどうにでもなるから、気にしなくていいと言われていました。

親ならそんな事を言っても良いのでしょうか？
家族だから甘えて言ったのでしょうか？
母は子供が好きだとよく言っています。
子供好きが、言うセリフだとは思えませんでした。

当時も嫌な思いをしましたが、今思い出しても嫌な気しかしません。
おかしいとは思っていました。
なのに、どうしてそこで母を絶ち切れなかったのか。
気付けていない自分は、そこで絶ち切る選択肢を持っていませんでした。

もしかしたら、絶ち切るほどのことではないと思う方もいるかもしれません。

ですが、この段階ですでに母は、私の事よりも、まだ産まれぬ孫よりも、自分が大事だと言ったようなものでした。
結果、母は、孫がいる前で私に暴言や愚痴を吐き、孫には大袈裟にすがって、一緒には遊んであげられないなど、子供が聞けば悲しむ事を自分都合で言いました。
しかも、悪気は微塵もありません。

私は、私一人嫌な思いをしているくらいならいいと思っていました。
でも、私が一人きりでない限り、まわりも嫌な思いに巻き込まれる事に気付くのが少し遅かったです。
もう少し早く気がついて、子供に降りかからないようにしてあげたかったと、悔やまれます。

子供はよく構ってくれた母が本当に好きです。
これも巻き込まれた結果です。

もう後戻りするつもりはありません。